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満願

14日から16日。
NHK総合テレビの22時から放映されたドラマ。
3夜連続ですが、連ドラではありません。
各話独立したお話。
米澤穂信さんの原作短編集「満願」をドラマ化しました。

第1夜は「万灯」
業の闇に飲み込まれていくやり手の商社マン。
主演は西島秀俊。
東南アジアのガス田開発のため、地元の長老から反対派の長を殺すよう命じられた伊丹(西島秀俊)は、ライバル社の担当森下と殺人を実行。
しかし、森下は自責の念にかられ、退職し日本に戻っていた。
事件の露呈を恐れ、日本まであとを追い、森下を殺してしまう。
だが、森下はコレラに感染していた。
殺害後、伊丹にもコレラの様な症状が出ます。
病院に行きたいが、コレラと診断されると、森下殺害が発覚する恐れが。
病院に行かずコレラだった場合、命を落としてしまいます。
何というジレンマ!
「審判が下るのは、もうすぐーー」とラストシーンで伊丹が呟くのが印象的。

第2夜は「夜警」
若い巡査の殉職の謎。
主演は安田顕。
柳岡(安田顕)の若い部下・川藤が刃傷沙汰になった夫婦ゲンカに巻き込まれ殉職する。
世間は川藤の行動に賞賛するが、自己犠牲の精神なぞなかった川藤を思い出し違和感を覚えていた。
実は、川藤は交番で独り留守番をしている際、はずみで銃を発砲していた。
宿直明けに拳銃を戻す前までに、「発砲やむなし」のシュチュエーションを作らなければならない。
そこで思いついたのが、女房の浮気を疑う夫に浮気を仄めかして、刃傷沙汰を起こす様に仕向けることでした。
怒られたくないという自己保身からきた身勝手な行動が、結果死して英雄となるという皮肉さ。
川藤が死の間際に「こんな筈じゃなかった。もっと上手くいく筈だった」と言い遺しましたが、時既に遅しでしたね。

第3夜は「満願」
美しき下宿屋の女将が守りたかったもの。
主演は高良健吾。
弁護士の藤井(高良健吾)は控訴を主張していたのに依頼人の鵜川妙子は控訴を取り下げた。
妙子は、藤井が学生時代にお世話になった下宿の女将だった。
借金返済を強要した金貸しを殺してしまうのだが、優しい妙子が何故殺人という行為に走ったのか。
借金のカタに主だった財産を差し押さえられてしまう危機を迎えていた妙子。
家宝の掛け軸を守りたいと考え、出した結論が、殺人事件の物的証拠として押収されること。
借金取りを殺しても、借金は無くならないのに、殺人に走った動機はここにあった訳です。

3話とも犯人の動機は身勝手なものでしたが、結末が思い通りに行ったのは、「満願」の妙子だけ。
きっと、殺人を犯す前の行動が、自己中心的ではなく、他人に思いやりがあったからでしょうね。

やはりNHKのドラマは面白い。
歳取って分かったことです(笑)
ドラマが面白かったので、原作小説も読みたくなりました。
週末、紀伊国屋書店に行って買い求めることにしよう!
オンデマンドで配信されるそうなので、見逃した方は是非見る事をお勧めいたします。
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