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日本が売られる

堤未果の著作。
幻冬舎新書です。
第1章から3章までに分かれています。
第1章日本の資産が売られる
第2章日本人の未来が売られる
第3章売られたものは取り返せ

第1章では売られているものを10項目載せています。
その中でも、水が売られる、タネが売られる、ミツバチの命が売られるの3つが印象に残りました。
まず水。
先日国会で水道事業を官から民へ移行する「水道民営化法案」が可決されましたから。
本書では水道は民営化されても市民生活にプラスとはならないと書いています。
理由は電気と違い、水道は使う水道管が一つで1社独占となるから。
民営化の利点は複数社が参入することで、価格競争が働き、サービスが良質となり価格も下がっていくこと。
独占だとサービスの質向上しないのに価格が上がるだけ。
採算度外視でも国民に安全な水を供給することを目的とするのが公営水道。
これと真逆の方向に動くのですよ。民営化は。

次にタネ。
こちらも昨年種子法が閣議決定で廃止されました。
そして今年種子法廃止が施行され種苗法が改正されました。
買ってきた種苗の自家増殖を、これまでの「一部を除き原則OK」から「一部を除き原則禁止」に変えたわけです。
本書では、今後企業の特許付種子を、農薬と作付マニュアル付きで買う契約をさせられることになるだろうと予想しています。

そしてミツバチの命。
ミツバチが花粉を運び植物に受粉をしている訳で、それがいなくなるということは食糧生産が終わることを意味します。
何が原因かというと農薬。
なんでも、日本は世界3位の農薬使用国だそうで。
ヨーロッパ諸国が養蜂家の要請で使用禁止としている農薬(アメリカ製)を、日本は残留基準値を大幅に緩和して使用継続させている。
故にミツバチの命が売られるという訳。

世界は自国の水と食糧を保護するための政策に走っているのに、わが日本では逆行政策を次々に実施している訳で。
マスコミも、大臣の失言・言い間違いやスキャンダルばかり報じるのではなく、大事な法改正等を伝えてほしいものです。

第3章で失っているものを取り戻す動きをしている国々を紹介しています。
詳しくは、実際に読んでみてください。

食の危機は某国産だけではなかったことに驚きを感じました。
自分たちに跳ね返ってくるものだからこそ、この本をご一読してみてはいかがでしょうか。
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