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財産分与と税金

所得税と贈与税の確定申告の受付が2月17日よりスタート。
それに関連した内容を。

夫婦が離婚して財産分与した際の税金について。
まずは財産分与で財産を貰った方。
こちらは贈与税の対象とはなりません。
伊丹十三監督の映画「マルサの女」で山崎努が主人公税務調査官の宮本信子に言っていました。
「本当に女房を愛していたら、離婚して財産分与として財産の名義を女房に移す。その場合、いくら与えても税金がかからないから」
それを受けて宮本信子が、「移した途端(元女房)逃げるかも知れませんね」と返してました。
本当なのか気になっていたのですけど、この仕事をして調べたら事実でしたね。
離婚による財産の分与によって取得した財産については、贈与により取得した財産とはならない(相基通9-8)と規程されているからです。
ただし、次の二つのいずれかに該当する場合は、贈与税の対象となります。
①分与による財産が過当であると認められる場合。
②離婚によって贈与税等の逋脱を図ると認められる場合。
上記の山崎努のような考えの人がいるからでしょうかね②の規定は。

では財産を移した側は?
譲渡所得として所得税の対象となります。
財産の分与としての資産の移転があった場合には、その分与をした者は、その分与をした時の価額により当該資産を譲渡したことになる(所基通33-1)と規定されています。
理屈としては、譲渡所得は資産移転時に資産の値上がり益に対して(有償無償問わず)課税するものだからでしょう。
ただ疑問に思うんですよね。
財産分与というのは、清算的財産分与、扶養的財産分与、慰謝料的財産分与の3つからなり、清算の対象には不動産が含まれています。
清算的財産分与とは、婚姻中に共同で形成した財産は実質共有財産なので離婚時に清算すること。
ということは、貰う側は自分の権利分を貰い、渡す側は相手の権利分を渡しただけだから、課税関係は生じないのではないだろうか?
まあ、疑問に思ってしまうのは、私の理解力が不足しているからかもしれないんですけどね。

25年この仕事をしていますけど、この事例の申告を請け負ったことはないです。
所得税は不得手なので一生懸命お勉強します。
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